ストーリーNo.2_APS工法
新築でマイホームを建てよう!と思うとき、一番最初に悩むのが「建物構造」ではないでしょうか?鉄骨のほうが丈夫、というイメージがあることに加え、地震大国・日本で気になるのは耐震性。木造と鉄骨で、どのような違いや特徴があるのか、それぞれどのようなメリットがあるのか、E・M・LUMBERで堅牢な住宅を建て続けてきた三浦さんにお話を聞きました。

Contents
- 【1】木造は耐震性が鉄骨より弱い?!イメージを覆す、意外な真実
- 【2】まずは知りたい!鉄骨建築と木造建築の違い
- 【3】木造建築のメリットを活かしながら、耐震性も高める「APS工法」って何だろう?
- 【4】木造の美しさと心地よさをそのままに、安心して過ごせる住まいを叶えよう
【1】木造は耐震性が鉄骨より弱い?! イメージを覆す、意外な真実
マイホームの新築をしたい!という時にまず最初に悩むのが、木造建築にするか、鉄骨建築にするか、ではないでしょうか。地震が多く、TVなどでも特集が組まれる度に防災対策などに考えを巡らせることが多い日本では、マイホームの建築の際に「耐震性」がキーワードになることも。
「お客様の中には、木造建築は鉄骨建築に比べて耐震性能が低い、と思っている方も多くいらっしゃいます。ですが、実は耐震性には木造建築も鉄骨建築も差がありません。というのも、住宅の耐震性能は『建築基準法』という法律で定められており、その耐震性能の基準を満たしていない住宅は木造でも鉄骨でも建築の許可が下りないからです。つまり、木造でも鉄骨でも、新築住宅は国が安全を定めた耐震性能を満たした、耐震性のある住宅である、ということです。」

【2】まずは知りたい!鉄骨建築と木造建築の違い
では、木造建築と鉄骨建築の違いはどんな点にあるのでしょうか。
「大きく違うのはコストです。そのほかの違いとして、作れる部屋の大きさや意匠性、住み心地、などがあります。」

「まずはコスト面。鉄骨建築では骨組みに鉄を使い、床や屋根にコンクリートを使うため、木造建築の1.5倍ほどのコストがかかります。その分、とにかく丈夫な家にしたい!という方には安心感があると思います。」

「次に、つくることのできる部屋の大きさと、意匠性の違いですが、その違いに関わるのは、骨組みとなる柱。鉄骨の場合は柱が鉄のため、1本1本の柱が支えらえる重量が多く、少ない柱で広い空間を生み出すことができます。その分、柱の大きさが大きいため、柱梁が大きく張り出してしまう、という点も。張り出しの印象を抑えるために、壁面を柱梁の面と合わせる場合は、逆に部屋が小さくなってしまうこともあります。

一方、木造の場合は、柱の本数は多いものの、壁の中に柱を入れることができるため、ひと部屋の広さを確保することができます。」

そして、最後は住み心地。一般的に鉄骨住宅は外気温の影響を受けやすい、と思われがちですが、近年は建材の断熱性能が上がっているのでその点はカバーできます。その分、結露しやすくなってしまうことも。木造建築は骨組みの木が持つ調湿効果で、シーズンによって環境が大きく変わる日本でも1年を通して過ごしやすいのが特徴です。」

【3】木造建築のメリットを活かしながら、耐震性を高める「APS工法」って何だろう?
日本の気候に合っていて、コスト面でも魅力のある木造建築。鉄骨のような安心感を生み出す、特殊な工法があることを教えていただきました。
「E・M・LUMBERが開発をサポートした『APS工法』というものがあります。APS工法は梁になる柱の中に金属製のピンを埋め込み、ピンを咬み合わせることで柱を組み合わせていく施工方法です。在来工法よりも木材を削る箇所が少なく済み、木の体積を保持することができるので、木が本来持つ耐久性を損なわずに組み上げていけるのが特徴です。耐震性能の計算では柱の数でカウントしてしまうので数字には表れてきませんが、見えないところで柱の1本1本のパワーが増強される、ということ。耐久性と、耐震性を向上させることができます。」

性能を向上させるためには、コストがかかるもの。その点についても、三浦さんから解説していただきました。
「特殊な工法の場合、施工費が上がってしまうことがありますが、APS工法は在来工法が扱える大工さんであれば扱うことができる工法です。この工法が広まるといいな、という思いから、立ち上げの際には普及のしやすさも視野に入れたためです。そのため、施工費は在来工法とほぼ同じです※。金物を使用するので、その分の材料費は少しだけかかりますが、鉄骨住宅にするコストを考えるとそのハードルはグッと低いのではないでしょうか。」
※規模により異なります。


【4】木造の美しさと心地よさをそのままに、安心して過ごせる住まいを叶えよう
APS工法は、木材の内側からのアプローチで柱の力を向上させることができるため、木造建築でありながら大きな空間をつくることができることもポイント。また、経年で木材が収縮する際に、木材自体がピンを締め上げるので、さらに強度が増していく、という心強い一面もあります。
「E・M・LUMBERでの住宅建築の際、APS工法の耐久性に魅力を感じて取り入れてくださった方は多くいらっしゃいます。住宅の建築では、間取りも、住み心地も、コスト面も、いずれも長い目で見る必要があります。目に見えないところの工夫で、安心して住むことができる住宅にするためのノウハウがE・M・LUMBERにはたくさんあります。ぜひ気軽に相談してほしいです」

施工力の高さも、住み心地の良さも、高い満足度も、当然のことだとまっすぐな目で語る三浦さん。E・M・LUMBERが進化し続け、愛され続ける住宅は、三浦さんの大きな手から生み出されています。