ストーリーNo.1_健康住宅
大切なマイホームの新築は、数あるライフイベントの中でも指折りの重要な出来事。
家族の笑顔のために、と新築のプランを練るとき、間取りや内装などの”目に見える部分”と一緒に考えたいのが、”目に見えない部分”についてです。
家族の笑顔が続く家のために、シックハウス症候群などの健康トラブルを予防するためのポイントをE・M・LUMBERの代表であり、目に見えない部分に造詣の深い石田さんに聞きました。

Contents
- 【1】意外と知らない!マイホームと健康のつながりとは
- 【2】新築のマイホームに潜む、シックハウス症候群や化学物質過敏症の要因
- 【3】新築するときにできる、シックハウス症候群の予防策
- 【4】目に見えないもので家族の笑顔を支える「健康住宅」を
【1】意外と知らない!マイホームと健康のつながりとは
ワクワクした悩みが多い、マイホームの建築。家事がしやすい間取り、こだわりの壁紙、キッチンなどの設備-考えることが多くて大変ではありますが、将来を夢見る時間は楽しいもの。プランを練るときに常に思い描くのは、家族の笑顔、ではないでしょうか。
ですが、夢の新築マイホームを手に入れたあと、家族の健康状態が気になる、という人もいるそうです。
「賃貸物件や注文住宅の建築に長く携わり、建築後もお客様とのコミュニケーションを続けていく中で『赤ちゃんのアトピーに悩んでいる』『咳が続いている』という声を耳にしました。シックハウス症候群や化学物質過敏症の方が増え続けている現代、新築のマイホームに原因がある、ということも考えられます」

シックハウス症候群とは、健康障害の総称。皮膚や眼、咽頭、気道などの皮膚・粘膜刺激症状や、全身倦怠感、めまい、頭痛・頭重などの不定愁訴が症状として多く挙げられます。*1 また、発症者が100万人を超えたとされる化学物質過敏症は、生活環境中の極めて微量な化学物質に接することにより、色々な種類の”なんとなく調子が悪いな”という状態になる症候群*2です。

【2】新築のマイホームに潜む、シックハウス症候群や化学物質過敏症の要因
生活に支障のない程度の症状の場合は「こういう体質だから」と諦めて生涯をともにしている、という方も少なくないのでは。そんな健康トラブルを引き起こす要因は、マイホームの意外なところに潜んでいます。
「新築のときに感じる『新築の香り』。実は、壁紙などの内装に使用する接着剤が揮発した香りで、空気中に化学物質が放出されている状態、と言えます。また、盲点なのはカビ。カビが空気中に浮遊していると、喘息や鼻炎などのアレルギー症状のほか、皮膚のかゆみなどを引き起こすことがあります*3。新築するときに北側に寝室をレイアウトすることもあるかと思いますが、カビが発生しやすい環境になってしまっていることも。目に見えない空気の中に漂っているもので、健康を害してしまうことがあるのです。」

省エネ対策として推進されている、高気密・高断熱、の家。
空気が滞留・循環するため、省エネの観点からはメリットがあるものの、クリーンな空気であることに課題が残るのが現状です。
【3】新築するときにできる、シックハウス症候群の予防
家族と笑顔で過ごしたい場所、マイホーム。新築のときだからこそ取り入れやすい工夫がある、と石田さんは語ります。
「マイホームのプランニングで心に留めていただきたいのは『空気質環境』という視点です。まず、風通しの良い間取りや建具の工夫。風の通り道を土地の特徴からつかみ、換気しやすい住空間を設計をすることがポイントです。そして、家の中からの対策として、壁や天井のクロス(壁紙)も重要な役割があります。家の構成の中でも面積が広く、目に見えない『空気』に関わる箇所だからです。家族が長い時間を過ごすリビングや寝室などは、特に素材にこだわっていただくと良いと思います。私たち人間が生きていくのに欠かせないのが空気で、一番体内に取り込んでいるものですから。」

E・M・LUMBERのグループ会社「GENSEN」は、シックハウス症候群の対策として「キララ」という壁・天井用の塗装剤を開発。多孔質である与那国島産の化石サンゴと愛知県の段戸石(石英片岩)を組み合わせ、色づけには自然顔料を採用。塗るだけできれいな空気を生み出す壁や天井を創り出すことができます。意匠性も高く、一味違った壁に仕上げることも可能です。E・M・LUMBERでの新築やリフォームの際に取り入れることができます。

参照元:健康壁塗り塗材キララ
【4】目に見えないもので家族の笑顔を支える「健康住宅」を
石田さんのメッセージにあるような、シックハウス症候群の原因となる化学物質の使用を抑えた建材を使用し、適切な換気システムを導入して、住む人の心身の健康に配慮した住宅*4のことを「健康住宅」と建築業界では呼びます。石田さんが健康住宅という考え方を取り入れたのは、10年前のことだそうです。
「家族の健康について考えたときに出会ったのが建築医学協会でした。建築医学協会には『病は家から』というスローガンがあります。家族の健康と笑顔はつながっていて、その結び目にあるのがマイホームだ、と考えていたときに共感した言葉です。マイホームは人生で最も大きな買い物ですし、家族が長い時間をともに過ごす場所です。デザイン面などの意匠性も大切ですが、目に見えないものが担う役割もとても大きい。家族の真の笑顔を創り出したい、と願っているE・M・LUMBERにとって、健康住宅という考え方も大切なものです。健康であれるための工夫を凝らして、マイホームをお客様と一緒に創り上げていくのが使命だと考えています。」

家族の笑顔は、健康から。その健康はマイホームから。
マイホームをE・M・LUMBERと築く時間は、家族の未来の笑顔を想う、愛おしい時間ではないでしょうか。
*1厚生労働省HPより
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/02/h0227-1.html
*2認定NPO法人化学物質過敏症支援センターHPより
https://cssc4188cs.org/free/aboutcs
*3厚生労働省健康局がん対策・健康増進課保健指導室 発表文書より
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/150522.pdf
*4NPO法人日本健康住宅協会HPより
https://www.kjknpo.com